株内容の要約

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アドバイスを有効に行うためには、顧客の金融資産をなるべく多く、できれば全部を把握することが重要です。
そこで預かり資産の拡大という戦略が打ち出されるようになったのです。 そして資産運用アドバイスに対して資産残高ベースでの手数料を徴収するというわけです。
多くの証券会社では、証券外務員の呼び方も「アカウント・エグゼ、クティブ(口座担当者)J から「ファイナンシャル・プランナー」に変わってきました。 これも証券会社のサービスの重点が変わっていることを示唆していると言えましょう。

きて、長期的な資産形成のための投資商品として何が適しているかと考えたときに注目されたのがミューチュアルファンドです。 投資資金のあまり多くない一般の投資家にとって個別の株式で分散投資をするのはなかなか困難です。
ミューチュアルフアンドならばすで、に分散されていますし、最低投資額も小さいのでタイプの異なる複数のファンドに投資することができます。 こうして証券会社の預かり資産拡大戦略ではミューチュアルフアンドが非常に重要な役割を果たすことになりました。
一方、預かり資産を拡大し、 ミューチュアルファンドをその中心に据えることは、証券会社にとっても安定収益源の確保という点から重要な意味合いを持ちます。 前ページ左のグラフは、Mの資産運用関連収入の動きです。
資産運用関連収入は92年では20億ドルに達していませんでしたが、 95年には30%増の27億ドルまで拡大しています。 純収入に占める割合で見ても92年の22%から95年には27%となりました。
資産運用関連手数料の重要性が高まっていることがわかります。 また、先述のように、 ミューチュアルファンド販売の手数料が残高に応じて毎年徴収される方法に変わってきていることも証券会社の収益安定化に寄与しています。
前ページ右図はミューチュアルファンド販売手数料収入の内訳です。 ファンドの販売時点で徴収されるフロント・エンドの手数料の比率が95年は38%へと20%も低下し、逆に残高ベース手数料の比率が92年の42%から95年には62%へと躍進しています。
さらにミューチュアルファンド(とくに自社フアンド)の預かり資産を増やすことで、運用手数料や管理手数料の拡大を狙うこともできます。 これは、運用資産残高に応じて定められますから、売買手数料収入のように株式市場の好不調や出来高の増減に直結して増減することはありません。
まったく売買が行われなくても残高が維持されれば一定の手数料が期待できるわけです。 わが国でも自由化・高齢化の進展に伴い、証券会社のリテール営業の場において預かり資産の拡大を重視する流れが広まっていくものと思われます。
そのなかで、証券会社が取り扱う投資信託は重要な戦略部品となるはずです。 米国最大の総合証券会社であるMの戦略を紹介しましたので、米国証券業全体の構図をあわせて説明しておこうと思います。
完全手数料自由化から20年の年月が経過した米国証券業界では多様化が進みました。 リテール、ホールセールの区分にとどまらず、米国証券会社は自己の手掛ける業務の絞り込みを行い、他社との差別化を図ろうとする傾向が強まっています。

下の表は、米国証券会社を分類したものです(97年に入って、リテーラーとホールセラーの合併が生じ、様相が若干変化してきましたが、表はその前の姿をまとめています)。 まずホールセール中心の会社です。
ク"ローパルなホールセール業務に特化している企業として、ゴールドマン・サックスやリーマン・ブラザースといった有名な企業群があります。 国内をベースとしてビジネスを行っている企業としては、Aが店頭公開マーケットに特化しています。
この他にESIというMの一部門であった企業が機関投資家向けテイスカウンターとして活動しています。 リテール・ビジネスに特化している証券会社次がリテール・ビジネスに特化している証券会社群です。
ここでは、機械すなわちコンビュータ・ネットワークを中心に据えてビジネスを展開しているディスカウント・ブローカーがいます。 証券会社が100円の手数料を主張するのは、そのなかに情報提供、コンサルテーション、売買の執行というサービスの三要素が入っているためです。
ディスカウント・ブローカーは執行のみを行うことで手数料を30円とし自分のことを自分で決められる人々向けに、電話やPCをアクセス媒体として、株式リテール市場でのシェアを上昇させています。 ディスカウント・ブローカーとしてはチャールズ・シュワップが有名です。
近年ディスカウンターのシェアが伸びてはいますが、米国の大半の証券会社はセールスマンによるサービスを原点としてリテール業務を行っています。 AG。
エドワーズはこの意味で最も典型的なリテール証券会社ですが、この分野には異端として有名なエドワード・ジョーンズがいます。 Eは、極限まで機械化された小型屈をベースに、全米に3400の「一入居舗」を配置する証券会社です。

早くから電子メールや衛星による情報通信技術を取り入れ、通常なら支屈で行われる事務処理を本社で一括処理し、 90%以上の支店で1セールスマン1アシスタントの体制をとっています。 このような軽装備を前提とするため、人口2万人程度の小さな都市への展開も可能となっているのです。
小さな商圏が対象ですから、いったん顧客からの信頼を失うと挽回は非常に困難です。 このため値動きの激しい株式は取り扱わず、品揃えは地方債、大型株式、個人年金、投資信託が中心で、株式についてもパイ・アンド・ホールドを中心とした保守的な営業活動を行っています。
インディベンデント・コントラクターを抱えた特殊な証券会社このほかに、インディペンデント・コントラクターを抱えた特殊な証券会社があり、ファースト・モントークなどがあげられます。 通常の証券会社セールスマンは、収入の4割程度を自分のものとする歩合セールスマンです。
しかしインディペンデント・コントラクターの場合は、収入の80-90%を自らのものにします。 逆に言いますと、収入の10-20%を支払って、個人では賄いきれない証券ビジネスのファシリティを証券会社から購入しているのです。
すなわち、証券会社から執文執行、口座管理といったパックオフィスとリサーチの一部の提供を受け、このファシリティをベースに個人の魅力で証券業務を行っているのがインディペンデント・コントラクターなのです。 会社からの自立性が高いため、「あなたのために中立的なアドバイスをします」が武器となっています。
米国リテール証券ビジネスの分野は、ディスカウンターと人間によるサービスに高い付加価値があると信じる伝統的な証券会社が対立し、一方伝統的証券会社のなかに、セールスマンの自立性を極端に高めたインデイペンデント・コントラクターの台頭があるのです。 その他の特殊な証券会社その他の分類のなかには、特殊な証券会社が含まれます。
Sはニューヨーク証券取引所のスペシャリストです。 Pは、他の証券会社のパックオフィスを専門に担当する業者で、他の証券会社のために共同執行、共同保護預かり、共同売買報告書を作成しています。
総合証券会社そして最後に、総合証券会社の分類があります。

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